アンソロジー発行 予告
〜修羅編〜
大野治基(以下、治基):アンソロジー発行が迫ってきておる。おい、霞丸はおらぬか。 風魔霞丸(以下、霞丸):はっ、ここにおります。治基様。 治基:うむ。どうやらアンソロジーの告知をせねばならぬらしい。霞丸、独りリオのカーニバルをせい。 霞丸:お・・・お言葉ですが、おっしゃっている意味がわからないのですが。 治基:何を言う。めでたい席だそうではないか。あそこまで盛り上げたら文句はあるまい。費用は私が持とう。 霞丸:いやいやいや! 他にも盛り上げ方があると思われます。 治基:なんだ、お前は私の命令に背くのか。このゴージャスな羽根つきの金きらビキニを着られないと!? 霞丸:治基様の命令に背きたくはありませんが、ビキニだけは断固反対です。 治基:ではマッパ・・・。 霞丸:治基様、もっと他に見苦しくない方法を探しましょう。このままでは我ら、わいせつ物陳列罪で捕まって しまいます。 治基:大丈夫だ。捕まるのはお前だけだから。 霞丸:(トゥルルル・・・ガチャ)あっ、すいません。今ちょっと転職を考えてるんスけど、とりあえず上司がまとも な職、ないですかね? 治基:・・・霞丸、いい度胸だな。私の目の前で堂々と職安に電話するとは。 霞丸:いい加減、冗談はこれくらいにしないと、これではあのアホどもよりさらにアホだと思われます。 治基:む。それはまずいな。では、真面目にいくとしよう。 霞丸:はっ。では、紗依への愛でも語りましょうか。 治基:そうだな。 あの方は私の希望だ。あの笑顔に何度救われたことか。 霞丸:あの細い体を抱くたびに、俺が守ってやりたいという気持ちになります。不思議な女子です。 治基:ああ、初姫様とは違って、愛らしい。紗依さんは初姫様より容姿が劣るといっておったが、とんでもない ことだ。 あんな可憐な女子は、世界広しといえどあのお方ただ一人だ。 霞丸:はい、やはり紗依本人の姿のほうがしっくりきます。姫様の姿だと、姫様本人も思い出してしまって良く ないですから。 治基:考えただけで紗依さんに会いたくなってきた。霞丸。 霞丸:はっ、紗依に会いに行くのですね。 治基:うむ。では、いってくる。 霞丸:なっ・・・一人だけ会いにいかれるとは、いくら治基様とはいえ、それは許されません! 治基:何? 私に逆らうだと? この場を閉めねばならんだろう。お前はここに残り、激しく情熱的に盆踊りをし続けながら、アンソロジー の告知をして置け。 霞丸:はあ!? 治基:せっかく詳細ページも出来たことだし、その辺も忘れるな。 ――――ああ、勿論、アンソロ発行の6月22日まで踊りっぱなしな。 霞丸:(トゥルルル・・・ガチャ)あっ、すみません。さっき電話したものなんスけど、転職の話を進めたいんです が・・・。 |